ダイワキャグニー（2014年生、母トリプレックス）
Daiwa Cagney
2014.02.25
ダイワキャグニー（2014年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したトリプレックスが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年の毎日王冠(G2)で2着に入った他、2020年のエプソムカップ(G3)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、大城敬三によって1億1,340万円で落札された。
菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2016年）
11月6日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のパルフェクォーツを半馬身振り切って初白星を挙げた。
3歳（2017年）
1月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のエトルディーニュに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。
3月5日、中4週で迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。
5月6日、中8週で迎えた4戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドローゼスに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。
5月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦3勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。
10月8日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦3勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の闘志でゴールまで頑張り、4着を確保した。
11月25日、中6週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサトノアレスをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。
4歳（2018年）
1月6日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。
2月4日、中3週で迎えた9戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。
5月19日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のストーンウェアを半馬身振り切って勝利をモノにする
6月10日、中2週で迎えた11戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。
10月7日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。
11月24日、中6週で迎えた13戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。
5歳（2019年）
1月26日、中8週で迎えた14戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。
3月10日、中5週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。
3月30日、中2週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。
5月18日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカラビナに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。
9月1日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。
10月21日、中6週で迎えた19戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトリコロールブルーをクビ差振り切って7勝目を奪取した。
11月24日、中4週で迎えた20戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。
6歳（2020年）
2月1日、中9週で迎えた21戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。
3月15日、中5週で迎えた22戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。
5月10日、中7週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。
6月14日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のソーグリッタリングに1馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。
10月11日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（8戦3勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサリオスにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。
11月1日、中2週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（9戦3勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。
7歳（2021年）
1月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。
2月7日、中2週で迎えた28戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（11戦3勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。
4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の読売マイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。
6月6日、中5週で迎えた30戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。
10月10日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。
11月13日、中4週で迎えた32戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（12戦3勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。
8歳（2022年）
1月5日、中7週で迎えた33戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったザダルにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。
2月20日、中6週で迎えた34戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。
4月24日、中8週で迎えた35戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。
10月22日、約6か月の休養明けで迎えた36戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。
9歳（2023年）
1月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。
2023年1月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。