ダイタクヤマト（1994年生、母ダイタクブレインズ）

ダイタクヤマト（1994年3月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。2000年にJRA賞最優秀父内国産馬及び最優秀短距離馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイタクヘリオス（当時7歳）と交配したダイタクブレインズが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）雅牧場。戦績は、中央平地39戦10勝2着6回、海外1戦0勝。2000年のスプリンターズステークス(G1)に勝利した他、2000年のスワンステークス(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

9月8日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は504kg。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったラプタスに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

10月12日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンピクシーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月30日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマコトライデンに3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3歳（1997年）

1月15日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

2月23日、中5週で迎えた7戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

4月20日、中7週で迎えた8戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

10月19日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

11月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスギノグッドラックをクビ差振り切って優勝

12月13日、中3週で迎えた11戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたエーピーゴールド決め手に屈してハナ差の2着となった。

4歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（6戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

7月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上900万下の城崎特別（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

8月30日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の内房特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクニノユメオーをクビ差振り切って優勝

10月11日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

5歳（1999年）

5月9日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の薫風ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月17日、中9週で迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 雨/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（9戦1勝）。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスピードスター決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月11日、中4週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメジロダーリングに2馬身半の差をつけて制した。

10月9日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったメジロダーリングに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月21日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグラスグラードに3馬身半の差をつけて6勝目を手に入れた。

6歳（2000年）

3月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は高橋亮騎手（10戦1勝）。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

4月23日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた28戦目は、やまびこステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトロットスターに1馬身3/4の差をつけて7勝目をつかんだ。

6月10日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた29戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

7月2日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた30戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、タイキトレジャーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月10日、中9週で迎えた31戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた32戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘魂で渋太く粘り込んで、最後は2着のアグネスワールドに1馬身1/4の差をつけて秋のスプリント王の称号を手中に収めた。

10月28日、中3週で迎えた33戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦2勝）。17頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のシンボリインディを3/4馬身振り切って重賞2勝目を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた34戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（4戦3勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

7歳（2001年）

2月25日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブラックホークを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

3月25日、中3週で迎えた36戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

9月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた37戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したテネシーガールに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月30日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた38戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた39戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（8戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

12月16日、G2の香港スプリント（香港・シャティン芝1000m）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（9戦3勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。12着に敗れた。