ワイルドブラスター（1992年生、母ダーリングミスキュー）

ワイルドブラスター（1992年4月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のWild Again（当時12歳）と交配したダーリングミスキューが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地32戦8勝2着6回、地方4戦0勝。1997年、1998年とマーチステークス(ハンデG3)を連覇した他、1998年のアンタレスステークス(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新井仁厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

3月5日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したデルマサンキストを差し切れず、1馬身差の2着となった。

3月19日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナリタジェーンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

5月13日、中7週で迎えた3戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあやめ賞（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた4戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあざみ賞（京都芝1400m 雨/良）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

8月12日、中9週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウインシーザーにアタマ差届かず2着となった。

8月27日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

9月23日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の深草特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオギユークインに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

12月17日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の夙川特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアベルクイーンに2馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた11戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したテスコガリバーを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

2月17日、中2週で迎えた12戦目は、橿原ステークス（京都ダート1400m 小雪/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月21日、中5週で迎えた14戦目は、高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエムアイブランをハナ差振り切って優勝

6月2日、中3週で迎えた16戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスピードアイリスに3/4馬身届かず2着となった。

6月29日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月28日、中3週で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のユーコーマイケルをクビ差振り切って5勝目をマークした。

9月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた20戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた21戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

12月14日、中6週で迎えた22戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

5歳（1997年）

1月6日、中2週で迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったアドマイヤコールに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月8日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグレイトチャーマーに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。

4月12日、中4週で迎えた27戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入った。

5月3日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったエムアイブランにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6歳（1998年）

1月6日、約8か月半の休み明けで迎えた29戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

2月1日、中3週で迎えた30戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

3月14日、中5週で迎えた31戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のナモンレグラスを半馬身振り切って連覇達成

5月9日、中7週で迎えた32戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルモンスターをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをゲットした。

6月24日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた33戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で橋本広喜騎手（7戦4勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた34戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3のNTV盃（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

10月20日、中4週で迎えた35戦目は、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月23日、中8週で迎えた36戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（9戦4勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。