ビコーミニスター（1994年生、母Roger Dodger）

ビコーミニスター（1994年5月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSilver Deputy（当時9歳）と交配したRoger Dodgerが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地31戦6勝2着4回、地方8戦3勝2着1回。1999年の東京盃(G2)で2着に入った他、2001年の吉野ヶ里記念(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柳田次男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

5月17日、デビュー戦は柿元嘉和騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったシーダーフレグラに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

6月7日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柿元嘉和騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホクザンパールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月28日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柿元嘉和騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、4着に終わった。

7月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柿元嘉和騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトクノビリーヴに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月17日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柿元嘉和騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシュンサクリイフォに6馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

8月31日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のリメンバーハンデキャップ（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で柿元嘉和騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

9月28日、中3週で迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では賦性の勝負根性でゴールまで落伍することなく走り切ったがが、3着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の比良山特別（京都ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したターボインパルスに3/4馬身届かず2着となった。

12月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したヘクターシールドを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（1998年）

1月6日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月25日、約6か月半の休養明けで迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

8月1日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の天保山特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホーマンスピリットを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月16日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の円山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた17戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスイートバンブーを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って勝利をモノにする

9月26日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

10月31日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマチカネワラウカドに2馬身半の差をつけて5勝目を獲得した。

11月15日、中1週で迎えた21戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の師走ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（1999年）

1月23日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、5歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のリキアイワカタカに3馬身半の差をつけて6勝目を掴み取った。

2月21日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（8戦2勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

4月18日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

5月16日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた26戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（9戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

9月23日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（10戦2勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したサカモトデュラブにクビ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2000年）

8月16日、約11か月の休み明けで迎えた28戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（11戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

9月23日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

11月12日、中6週で迎えた30戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

7歳（2001年）

1月7日、中7週で迎えた31戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

4月14日、約3か月の休み明けで迎えた32戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4月22日、連闘で迎えた33戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

6月10日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた34戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、大船山特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のボーイフレンドに8馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

7月15日、中4週で迎えた35戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のプレストロバリーに9馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

8月14日、中3週で迎えた36戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた37戦目は、高隈山特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビゼンカガヤキに2馬身半の差をつけて優勝

8歳（2002年）

7月14日、約10か月半の休み明けで迎えた38戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、大崩山特設（佐賀ダート1800m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた39戦目は、多良岳特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で新原健伸騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。