レシステンシア（2017年生、母マラコスタムブラダ）

レシステンシア（2017年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「アルゼンチンにある州都の名。母の生産国より連想」。2019年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時16歳）と交配したマラコスタムブラダが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の香港スプリント(香・G1)で2着に入った他、2021年の高松宮記念(G1)で2着に入る活躍をした。その他にもG1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,600万円（6.5万×400口）で一口馬主が募集された。

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月14日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキーダイヤに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月2日、中2週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマジックキャッスルに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月8日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルターズディオサに5馬身の差をつけて2歳女王の座を勝ち取った。

3歳（2020年）

3月7日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったデアリングタクトにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月10日、中3週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ラウダシオンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた7戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

4歳（2021年）

2月28日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミッキーブリランテに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月28日、中3週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたダノンスマッシュ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月16日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

9月12日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘魂でジリジリと辛抱強く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のピクシーナイトをクビ差振り切って重賞4勝目をマークした。

10月3日、中2週で迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったピクシーナイトに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月12日、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったSky Fieldから3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2022年）

3月27日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

5月15日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、3着に入った。

6月5日、中2週で迎えた16戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

12月11日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。13着に終わった。

6歳（2023年）

2月25日、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。5着に敗れた。