トラベラー（1996年生、母アタランテーバイオ）

トラベラー（1996年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダイナガリバー（当時13歳）と交配したアタランテーバイオが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方41戦9勝2着4回。1999年のダービーグランプリ(G1)で3着に入った他、2000年の東海菊花賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小原典夫厩舎（金沢）へ入厩。

2歳（1998年）

8月2日、デビュー戦は平瀬城久騎手を鞍上に据えて、3歳（金沢ダート900m 曇/不良）に出走。馬体重は416kg。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた2戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、3歳（金沢ダート1300m 曇/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

9月15日、中3週で迎えた3戦目は、3歳（金沢ダート900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るロードヤヨイを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月10日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中川雅之騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月25日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた5戦目は、3歳（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で中川雅之騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中川雅之騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（金沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は平瀬城久騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したシンセイクランツを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

12月7日、中1週で迎えた8戦目は、殿田倫之騎手を鞍上に迎えて、3歳（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンセイクランツを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月20日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で殿田倫之騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブラマレアに1馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

3歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のサラブレッドヤングチャンピオン（金沢ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で殿田倫之騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるゴルデンコークを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月3日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東海クィーンカップ（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で殿田倫之騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のサッカークインをクビ差制して4勝目を奪取した。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた13戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は殿田倫之騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた14戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で殿田倫之騎手（5戦3勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた15戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で殿田倫之騎手（6戦3勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の北日本新聞杯（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で殿田倫之騎手（7戦3勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた17戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、アルタイル特別（金沢ダート1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた18戦目は、3歳地方重賞の日本海ダービー（金沢ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は殿田倫之騎手（8戦3勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた19戦目は、3歳戦の八田特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アルティマクイーンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月15日、中1週で迎えた20戦目は、3歳地方重賞のMRO金賞（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のノーザングレーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月14日、中3週で迎えた21戦目は、3歳G3のサラブレッドチャレンジカップ（金沢ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中川雅之騎手（7戦2勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた22戦目は、G3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中川雅之騎手（8戦2勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた23戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で中川雅之騎手（9戦2勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月19日、中6週で迎えた24戦目は、加藤和義騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の中日杯（金沢ダート2300m 曇/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

4歳（2000年）

1月10日、中2週で迎えた25戦目は、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（10戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（11戦2勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた27戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

4月10日、中6週で迎えた28戦目は、オリオン特別（金沢ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は殿田倫之騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグランディアップを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（12戦2勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

6月18日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた30戦目は、地方重賞の百万石賞（金沢ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は殿田倫之騎手（10戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオースミモンスターを上がり0位の末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

7月20日、中4週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた31戦目は、G3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（13戦2勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

9月20日、中8週で迎えた32戦目は、G3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（14戦2勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月9日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた33戦目は、G3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中川雅之騎手（15戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた34戦目は、G2の東海菊花賞（名古屋ダート2500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で中川雅之騎手（16戦2勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。

11月19日、中1週で迎えた35戦目は、地方重賞の北國王冠（金沢ダート2600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で中川雅之騎手（17戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブルーパシフィックに約19馬身の大差をつけて制した。

12月17日、中3週で迎えた36戦目は、地方重賞の中日杯（金沢ダート2300m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で中川雅之騎手（18戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシズノサンデーに3馬身の差をつけて9勝目を挙げた。

5歳（2001年）

10月21日、約10か月半の休養明けで迎えた37戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で中川雅之騎手（19戦4勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた38戦目は、九谷特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で中川雅之騎手（20戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

12月16日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた39戦目は、地方重賞の中日杯（金沢ダート2300m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で中川雅之騎手（21戦4勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6歳（2002年）

1月10日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた40戦目は、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は東川公則騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

2月20日、中5週で迎えた41戦目は、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた42戦目は、坂口重政騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったフジノコンドルに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月29日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた43戦目は、仙道光男騎手を鞍上に迎えて、G2のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。