ベラトリックス（2008年生、母クラリッサ）

ベラトリックス（2008年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスマートボーイ（当時13歳）と交配したクラリッサが21歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中橋清。戦績は、地方43戦8勝2着10回。2011年のクイーンカップ(牝地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

13歳のとき、グランド牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、秋田牧場によって385万円で落札された。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2010年）

4月28日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスーパーフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったパフォーマンスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月30日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るラブハッピーを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のフォーティナイナーズサン賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のカンパニー賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のグラスワンダー賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

3歳（2011年）

1月2日、中7週で迎えた6戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の新春ペガサスカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

1月11日、連闘で迎えた7戦目は、3歳戦の丹頂鶴特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブライトヒーローをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

2月8日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた8戦目は、3歳戦のおしどり特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

3月28日、中6週で迎えた9戦目は、3歳戦の海猫特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦のつばめ特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大畑雅章騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦の礼諸&真弓いつまでも一緒記念（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で大畑雅章騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったマコトカリバーンにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月16日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦の大鷲特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大畑雅章騎手（6戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた13戦目は、3歳戦のキング（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で大畑雅章騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

6月20日、中0週で迎えた14戦目は、3歳戦のかるがも特別（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で大畑雅章騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

7月15日、中3週で迎えた15戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞のクイーンカップ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のテイエムオジャンセに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月5日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東海クイーンカップ（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

9月7日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（9戦1勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず3着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた18戦目は、3歳戦のがんばれ笠松競馬（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（10戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた19戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（11戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた20戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（12戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスターリットスカイに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月28日、中1週で迎えた21戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月5日、連闘で迎えた22戦目は、氷雨特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた23戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は阪野学騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2012年）

1月1日、中1週で迎えた24戦目は、松竹梅特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

3月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、朧月賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた26戦目は、知くん優花ちゃん出産おめでとう（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で阪野学騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

4月19日、連闘で迎えた27戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で阪野学騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノサンダーに4馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

4月30日、中1週で迎えた28戦目は、牡牛座特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で阪野学騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた29戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、一般B5（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた30戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るデルマアグリッピナをアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

6月6日、連闘で迎えた31戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は阪野学騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた32戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（8戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた33戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（9戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、リスキータイムにハナ差交わされて2着となった。

7月18日、中1週で迎えた34戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で阪野学騎手（10戦1勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマックスシャルビーをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月23日、連闘で迎えた35戦目は、一般B2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエーシンアリデッドに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月20日、中3週で迎えた36戦目は、藤原良一騎手を鞍上に迎えて、第3戦長篠の戦い特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマックスシャルビーにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

9月3日、中1週で迎えた37戦目は、長月特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は阪野学騎手（11戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヴィグラスサウンドに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中1週で迎えた38戦目は、紅葉特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（12戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジョーアポロンに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月4日、中1週で迎えた39戦目は、持原大志騎手を鞍上に迎えて、ブーゲンビレア特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、マックスシャルビーに3/4馬身交わされて2着となった。

10月18日、中1週で迎えた40戦目は、サフラン特別（名古屋ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で持原大志騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったサクラデスティニーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月29日、中1週で迎えた41戦目は、一般A4（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で持原大志騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月7日、連闘で迎えた42戦目は、マックル賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で持原大志騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエーシンウィンマンをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

11月26日、中2週で迎えた43戦目は、切干賞（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で持原大志騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったノゾミカイソクに詰め切れず、3馬身差の2着となった。