ペルシアンナイト（2014年生、母オリエントチャーム）

ペルシアンナイト（2014年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ペルシャの騎士」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時8歳）と交配したオリエントチャームが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2017年のマイルチャンピオンシップ(G1)に勝利した他、2018年の大阪杯(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

8月21日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のハッシュタグに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月22日、中8週で迎えた2戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったソウルスターリングに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月11日、中6週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のジュンヴァリアスに1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

3歳（2017年）

1月8日、中3週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のレッドアンシェルに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

4月16日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったアルアインにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

5月28日、中5週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月21日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエアスピネルをハナ差振り切って下半期マイル王の座を手にした。

4歳（2018年）

2月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4月1日、中4週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したスワーヴリチャードに3/4馬身届かず2着となった。

6月3日、中8週で迎えた12戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月20日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上はM.デムーロ騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したステルヴィオにアタマ差届かず2着に惜敗した。

12月9日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。5着に終わった。

5歳（2019年）

3月10日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（9戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた17戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（10戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

6月2日、中8週で迎えた18戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（11戦2勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（12戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月6日、中6週で迎えた20戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

11月17日、中5週で迎えた21戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

12月8日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続でO.マーフィー騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6歳（2020年）

3月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

6月7日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた25戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

8月23日、中7週で迎えた26戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったノームコアに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

10月24日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月22日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた28戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

12月27日、中4週で迎えた29戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

7歳（2021年）

3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた31戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

6月5日、中8週で迎えた32戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月31日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた34戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

12月4日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた35戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた36戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。