ダディーズビビッド（2018年生、母ケイティーズギフト）

ダディーズビビッド（2018年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ダディー+目の覚めるような走りを」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時8歳）と交配したケイティーズギフトが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は上水牧場。2023年の京王杯スプリングカップ(G2)で3着に入った他、2023年の阪急杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月6日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインメイユールを圧倒的な末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

9月19日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。5頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったホウオウアマゾンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月10日、中2週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

12月6日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、2歳1勝クラスのこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシティレインボーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

3歳（2021年）

1月10日、中4週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の日刊スポーツ賞シンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

5月9日、中5週で迎えた7戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴィジュネルに4馬身の差をつけて3勝目を収める

5月29日、中2週で迎えた8戦目は、3歳重賞の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

8月29日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月17日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

11月14日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

4歳（2022年）

1月10日、中7週で迎えた12戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹之下智昭騎手（4戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したスマートクラージュに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月13日、中4週で迎えた13戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で竹之下智昭騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた14戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月8日、中8週で迎えた15戦目は、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したシゲルピンクルビーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月29日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（6戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、逃げるエントシャイデンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月11日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（7戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のテンハッピーローズに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2023年）

1月21日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、睦月ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月26日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したアグリにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月26日、中3週で迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた22戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（7戦1勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

12月23日、約7か月半の休み明けで迎えた23戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（8戦1勝）。17頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

6歳（2024年）

3月2日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（9戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着を確保した。

5月11日、中5週で迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（10戦1勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

8月11日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

11月10日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。