ミスティックスター（1983年生、母フアインナラシノ）

ミスティックスター（1983年4月30日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のハンターコム（当時16歳）と交配したフアインナラシノが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）習志野牧場。戦績は、中央平地27戦8勝2着2回。1989年のマイラーズカップ(G2)に勝利した他、1989年の安田記念(G1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

2月23日、デビュー戦は4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は486kg。鞍上は山田和広騎手。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のルックボーイに3馬身の差をつけて勝利した。

4月6日、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず17着に敗れた。

4月27日、4歳400万下（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

5月18日、4歳400万下の野苺賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

6月7日、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったカポネダイオーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

6月28日、4歳400万下（中京ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月10日、4歳以上400万下の立待岬特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

8月23日、4歳以上400万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヤクモハーレーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

9月14日、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田和広騎手。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

10月25日、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で山田和広騎手。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（1987年）

1月25日、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で山田和広騎手。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月7日、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で山田和広騎手。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたオノデンエース決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月1日、ハンデ戦で5歳以上900万下の洲本特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で山田和広騎手。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月21日、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で山田和広騎手。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

5歳（1988年）

11月13日、4歳以上400万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で山田和広騎手。20頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のドリームジャパンに1馬身1/4の差をつけて勝利を物にした。

12月11日、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で山田和広騎手。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリュウコウスピードを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

12月24日、4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で山田和広騎手。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケイアモールを3/4馬身振り切って勝利した。

6歳（1989年）

1月15日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で山田和広騎手。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のニホンピロブレイブに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月26日、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は19戦連続で山田和広騎手。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のパッシングショットを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月23日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は20戦連続で山田和広騎手。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

5月14日、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は21戦連続で山田和広騎手。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

6月11日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で山田和広騎手。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

12月17日、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で山田和広騎手。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイーグルシャトーを3/4馬身振り切ってトップでゴールへと飛び込んだ。

7歳（1990年）

2月25日、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は24戦連続で山田和広騎手。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

3月18日、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は25戦連続で山田和広騎手。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

10月28日、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は26戦連続で山田和広騎手。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

11月18日、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は27戦連続で山田和広騎手。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。