ルーラーシップ（2007年生、母エアグルーヴ）

ルーラーシップ（2007年5月15日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「支配者の位、統治者の支配権」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したエアグルーヴが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦7勝2着2回、海外2戦1勝。2012年のクイーンエリザベス2世カップ(香・G1)に勝利した他、2012年の宝塚記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億8,000万円（450万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月27日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のアイファーライアンに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2010年）

1月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では素晴らしい伸びを見せたが、勝ったヒルノダムールにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月7日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタムロスカイに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月27日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のクォークスターに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

5月30日、中2週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月4日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒルノダムールを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

12月26日、中2週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた9戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヒルノダムールに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

3月26日、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月28日、中8週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（京都芝2000m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るキャプテントゥーレを別次元の末脚で3/4馬身差し切って3つ目の重賞タイトルを奪取した。

6月26日、中3週で迎えた12戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月25日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた14戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナカヤマナイトに3馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

3月24日、中8週で迎えた15戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月29日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上はU.リスポリ騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のサムザップに3馬身3/4の差をつけて念願のG1初制覇を果たした。

6月24日、中7週で迎えた17戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったオルフェーヴルにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はI.メンディザバル騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた19戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた20戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。