ブラックワンダー（2016年生、母フィルハーマジック）

ブラックワンダー（2016年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒い+驚嘆すべきこと」。毛色は青鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時16歳）と交配したフィルハーマジックが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2022年の障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

尾形和幸厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月20日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

12月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2019年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

6月16日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、5着を確保した。

7月13日、中3週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

8月18日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた8戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般C2八（金沢ダート900m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホットスタンプを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月9日、中1週で迎えた9戦目は、ゆうか20歳おめでとう記念（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアリュモモフェイスに約15馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月2日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

11月12日、中0週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ霜月賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

4歳（2020年）

2月15日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。3着に入った。

3月15日、中3週で迎えた13戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月17日、中8週で迎えた14戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に沈んだ。

6月20日、中4週で迎えた15戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/重）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったエンシュラウドから3/4馬身差の2着となった。

7月11日、中2週で迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 曇/不良）に出走。鞍上は石神深一騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のスマートアペックスに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月1日、中2週で迎えた17戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月5日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 小雨/稍重）に出走。鞍上は伴啓太騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた19戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

5歳（2021年）

1月9日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は伴啓太騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

2月20日、中5週で迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg減らして迎えた22戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、マルチヒーロー特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた23戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は伴啓太騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。12着に終わった。

6歳（2022年）

2月19日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（5戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイサンシャインから1馬身1/4差の2着となった。

4月30日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝2770m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で伴啓太騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。14着に敗れた。

11月5日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、鈴木慶太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（福島障害芝3350m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。11着に終わった。

7歳（2023年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、土田真翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた28戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/重）に出走。鞍上は鈴木慶太騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

2月19日、連闘で迎えた29戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの国東特別（小倉芝2000m 晴/重）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた30戦目は、俊之&理恵☆直樹&真由香が共に歩む記念!（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は米倉知騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のナックメジャーに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月11日、中2週で迎えた31戦目は、ネットで買うなら楽天競馬賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンシンカブルに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月1日、中2週で迎えた32戦目は、一般B1四（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（4戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のテイクザワールドをアタマ差振り切って断トツ人気に応えた。

5月14日、中1週で迎えた33戦目は、能登麦屋節賞（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（5戦5勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた34戦目は、一般B1三（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた35戦目は、あじさい花灯り回廊特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で米倉知騎手（7戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のタートザッヘに2馬身の差をつけて7勝目を掴み取った。

6月25日、中1週で迎えた36戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬ならポイントで馬券が買える特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフェイマスダンディを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中1週で迎えた37戦目は、楽天競馬ならポイントで馬券が買える特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハクサンマックスに8馬身の差をつけて8勝目をマークした。

7月30日、中2週で迎えた38戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、金沢城鼠多門賞（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のスリーマイトコーズに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月29日、中3週で迎えた39戦目は、楽天競馬ならポイントで馬券が買える特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず3着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた40戦目は、ポイントで馬券を買える!楽天競馬特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（8戦6勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るキープクライミングを別次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

9月26日、中1週で迎えた41戦目は、金沢城「光の祭」特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（3戦1勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた42戦目は、ポイントで馬券が買える楽天競馬特別（金沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったハクサンアマゾネスに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中3週で迎えた43戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、兼六園雪吊り特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた44戦目は、鵜祭特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオヌシナニモノを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

12月26日、中2週で迎えた45戦目は、楽天競馬ならポイントで馬券が買える特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（2戦1勝）。6頭立ての2番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず3着に敗れた。

2024年1月23日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。