グリーンスワード（1993年生、母イワキテスコ）

グリーンスワード（1993年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のグリーンマウント（当時10歳）と交配したイワキテスコが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は大崎牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着6回、地方10戦1勝2着2回。1997年のマリーンステークス(オープン)で3着に入った他、1997年の陽春ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月27日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセノエキングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月17日、連闘で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、タイカンホースにハナ差交わされて2着に惜敗した。

4月7日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

4月21日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた7戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月22日、中2週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったオーバーザガルチに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月6日、中1週で迎えた10戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月4日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコバノシュナップスを半馬身振り切って1番人気に応えた。

8月10日、連闘で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったバトルラインに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

9月8日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下の長万部特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したイワテニシキにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月22日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

10月12日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマチカネシンフォニに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月22日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（12戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスターセレッソにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4歳（1997年）

1月15日、中2週で迎えた19戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（13戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のホワイトローズをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

2月22日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（14戦4勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた21戦目は、陽春ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（15戦4勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月19日、中3週で迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず最後はウインディライトと並んで10着同着となった。

5月3日、中1週で迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

6月15日、中5週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったテイエムメガトンに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

7月6日、中2週で迎えた25戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた26戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（16戦4勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（17戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

5歳（1998年）

3月8日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、5歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた29戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

4月12日、連闘で迎えた30戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

4月26日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

6歳（1999年）

6月9日、約10か月の休み明けで迎えた33戦目は、川島洋人騎手を鞍上に迎えて、シックル特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウカンイーグルから3/4馬身差の2着となった。

6月24日、中1週で迎えた34戦目は、日清チキンラーメン特別（旭川ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島洋人騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた35戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、一般A（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた36戦目は、米川昇騎手を鞍上に迎えて、七稜星特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったマツノカラーから半馬身差の2着に敗北した。

12月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた37戦目は、栗林宏騎手を鞍上に迎えて、碓氷峠特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2000年）

1月2日、中1週で迎えた38戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、2000年ミレニアムカップ（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のミハタワールドに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

1月16日、中1週で迎えた39戦目は、少林山特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた40戦目は、きさらぎ特別（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

2月27日、中1週で迎えた41戦目は、こうずけ特別（高崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は栗林宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた42戦目は、畜産杯（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗林宏騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。