キリサンシー（1985年生、母アンナリビア）

キリサンシー（1985年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンシー（当時16歳）と交配したアンナリビアが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）本桐牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着1回、地方14戦8勝2着3回。1991年の日経賞(G2)に勝利した他、1990年の多摩川ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

向山勝厩舎（新潟）へ入厩。

3歳（1988年）

4月4日、デビュー戦は向山牧騎手を鞍上に据えて、4歳C2ハ（三条ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は473kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒデライダーからアタマ差の2着に甘んじた。

4月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳C2（三条ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のヒデライダーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月3日、中2週で迎えた3戦目は、4歳C1ハ（三条ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のヤシロコウリユウをクビ差制して2勝目を奪取した。

5月11日、連闘で迎えた4戦目は、4歳B1（三条ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のオーシャンウェイに5馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、津野総夫騎手を鞍上に迎えて、4歳B1（新潟(地)ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールドカモンに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月4日、中1週で迎えた6戦目は、4歳A2（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で津野総夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた7戦目は、4歳A2（新潟(地)ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は向山牧騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のインターレイダに3馬身の差をつけて制した。

7月2日、中1週で迎えた8戦目は、4歳A2（新潟(地)ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のボールドスポートに4馬身の差をつけて6勝目を手にした。

7月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦の東港特別（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったインターレイダから半馬身差の2着に敗北した。

7月31日、中1週で迎えた10戦目は、根岸良昌騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の北陸自動車道開通記念（三条ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

9月6日、中4週で迎えた11戦目は、3歳戦の初秋特別（三条ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は向山牧騎手（7戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったボールドスポートから半馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中4週で迎えた12戦目は、吉川豊光騎手を鞍上に迎えて、一般B2ロ（新潟(地)ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のマリオンエイトに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月23日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦の岡村記念（新潟(地)ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津野総夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のダイコーウェイに3馬身の差をつけて8勝目を収める

12月3日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

4歳（1989年）

1月14日、中5週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウショウロッキーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて9勝目を収める

2月4日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原隆明騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のカントリタイヨーに3馬身の差をつけて10勝目を達成した。

5月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた17戦目は、武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で菅原隆明騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

6月24日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原隆明騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

7月15日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原隆明騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスーパーガリオンを半馬身振り切って勝利数を11に伸ばす

8月27日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のシーサイドステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原隆明騎手（6戦3勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず最後はロッキーワールドと並んで6着同着となった。

9月10日、中1週で迎えた21戦目は、UHB杯（函館芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原隆明騎手（7戦3勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

5歳（1990年）

8月5日、約11か月の休養明けで迎えた22戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菅原隆明騎手（8戦3勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのシーサイドステークス（函館ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で菅原隆明騎手（9戦3勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた24戦目は、ブリーダーズゴールドカップ（札幌(地)ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で菅原隆明騎手（10戦3勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。10着に終わった。

10月27日、中4週で迎えた25戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したクラシックブリッジにハナ差届かず2着となった。

11月18日、中2週で迎えた26戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、最後はサクラスズカオーと並んで5着同着となった。

12月16日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた28戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセントビッドに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

2月17日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

3月31日、中5週で迎えた30戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/不良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るカリブソングを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って重賞ウィナーの称号を手にした。

4月28日、中3週で迎えた31戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。