シングフォーユー（2016年生、母シングライクバード）

シングフォーユー（2016年2月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「あなたのために歌う」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時7歳）と交配したシングライクバードが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年のスイートピーステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月17日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたカレンブーケドール決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3歳（2019年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ミモザイエローに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月17日、中8週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエスデスに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月28日、中5週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したカレンブーケドールにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月7日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの織姫賞（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月17日、中5週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のティグラーシャをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月13日、中7週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての15番人気で18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

12月22日、中9週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのノエル賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

4歳（2020年）

2月15日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスのテレビ山梨杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したショウナンバビアナにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月15日、中3週で迎えた11戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山芝2000m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

5月17日、中8週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスのテレ玉杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のガロシェをクビ差振り切って制した。

7月18日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

10月24日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 雨/重）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5歳（2021年）

1月23日、中9週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったデゼルにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4月10日、中7週で迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

5月16日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6月26日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったラインベックに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

7月31日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、6着に終わった。

9月19日、中6週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

11月14日、中7週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたラルナブリラーレ決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月12日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のホウオウエミーズを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

6歳（2022年）

1月29日、中6週で迎えた25戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

3月12日、中5週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

2022年3月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。