タガジョーノーブル（1994年生、母セイヴオンアイス）

タガジョーノーブル（1994年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のダンシングブレーヴ（当時11歳）と交配したセイヴオンアイスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）鳥井牧場。戦績は、中央平地28戦6勝2着3回、中央障害2戦0勝2着1回。2000年のステイヤーズステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

1月26日、デビュー戦は村山明騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリンデンミサイルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

2月15日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のくすのき賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

4月13日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

11月15日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のトウショウミサイルをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月21日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（5戦2勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったマキハタスパートに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

4歳（1998年）

1月31日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のサンライズフラッグを半馬身振り切って優勝

3月21日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村山明騎手（8戦3勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村山明騎手（9戦3勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるファンドリリヴリアを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月3日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で村山明騎手（10戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6月6日、中4週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で村山明騎手（11戦3勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月4日、中3週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルパスポートに4馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6歳（2000年）

6月4日、約23か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

7月30日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

8月13日、中1週で迎えた18戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

9月24日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

10月29日、中4週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高雄ステークス（京都芝2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のヤマニンサイレンスをハナ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

11月12日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサンエムエックスに1馬身1/4の差をつけて優勝

12月2日、中2週で迎えた22戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ホットシークレットに半馬身交わされて2着となった。

7歳（2001年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた24戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

10月21日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

12月1日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8歳（2002年）

7月6日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた29戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンカガヤキから1馬身半差の2着に敗北した。

9歳（2003年）

8月16日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。