ルリアン（2017年生、母フレンチバレリーナ）

ルリアン（2017年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「絆(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したフレンチバレリーナが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のブラジルカップ(オープンハンデ)で3着に入った他、2024年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月7日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたマイラプソディ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3歳（2020年）

3月21日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウィズダイヤモンズに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月19日、中3週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のオールザワールドに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

8月9日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

10月4日、中7週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したウインカーネリアンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

4歳（2021年）

3月14日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの春日特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

4月4日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5月23日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオールザワールドに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

10月17日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦3勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

5歳（2022年）

2月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

7月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの九州スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

9月3日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドパラディンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月23日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

12月28日、中8週で迎えた18戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6歳（2023年）

1月8日、中1週で迎えた19戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月28日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

7歳（2024年）

2月11日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のトラファルガーに3馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

4月6日、中7週で迎えた22戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧加矢太騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月19日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧加矢太騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったハーツシンフォニーから2馬身差の2着に敗北した。