ナムラキントウン（1994年生、母スパイラルエース）

ナムラキントウン（1994年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時6歳）と交配したスパイラルエースが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着6回、中央障害5戦1勝。1998年の中京記念(ハンデG3)で2着に入った他、1998年の小倉大賞典(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

12月7日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は514kg。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って6着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた2戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

3歳（1997年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のエビスシューターに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月1日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

3月30日、中5週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったメルキオールにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月13日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

4月27日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエンジェルスポートを凄まじい末脚で半馬身差し切って優勝

5月18日、中2週で迎えた9戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着を確保した。

6月1日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、パルスビートにクビ差交わされて2着となった。

6月29日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシルクマスタングをハナ差振り切って3勝目を奪取した。

9月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた13戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で秋山真一郎騎手（8戦2勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

4歳（1998年）

1月6日、中8週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のトニーザグレートに1馬身の差をつけて4勝目を収める

2月22日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（10戦3勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したセンタームービングにクビ差届かず2着となった。

3月21日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トーヨーレインボーに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4月18日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（11戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（12戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた21戦目は、巴賞（函館芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、アラバンサに半馬身交わされて2着となった。

7月5日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた23戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた24戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた25戦目は、キーンランドカップ（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5歳（1999年）

1月6日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（13戦3勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、シンボリフェザードにクビ差交わされて2着となった。

2月21日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（14戦3勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

11月27日、約9か月半の休み明けで迎えた28戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手に欠いて16着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた29戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

6歳（2000年）

1月23日、中5週で迎えた30戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた31戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は岡冨俊一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のエイシンセンジンに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月16日、中5週で迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝3170m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。