ドリームジャーニー（2004年生、母オリエンタルアート）

ドリームジャーニー（2004年2月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「夢のような旅路」。2006年にJRA賞最優秀2歳牡馬、2009年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時10歳）と交配したオリエンタルアートが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地31戦9勝2着3回。2009年の有馬記念(G1)に勝利した他、2009年の宝塚記念(G1)を制するなど、G1級競走3勝を含む重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月3日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のデスコベルタをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のローズオットーに1馬身の差をつけて優勝

11月18日、中6週で迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のローレルゲレイロを半馬身振り切って2歳マイル王の称号を射止めた。

3歳（2007年）

3月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月15日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月27日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアサクサキングスを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月8日、中6週で迎えた10戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4歳（2008年）

4月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に敗れた。

6月8日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

8月3日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイシングロウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

9月15日、中5週で迎えた14戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーホウアランを3/4馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを奪取した。

11月2日、中6週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

12月28日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2009年）

1月25日、中3週で迎えた17戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

3月1日、中4週で迎えた18戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したカンパニーにクビ差届かず2着となった。

4月5日、中4週で迎えた19戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のディープスカイをクビ差振り切って重賞5勝目をマークした。

5月3日、中3週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で池添謙一騎手（8戦3勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

6月28日、中7週で迎えた21戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で池添謙一騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のサクラメガワンダーに1馬身3/4の差をつけてグランプリホースの称号を獲得した。

9月27日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で池添謙一騎手（10戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したマツリダゴッホを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月1日、中4週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で池添謙一騎手（11戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

12月27日、中7週で迎えた24戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で池添謙一騎手（12戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブエナビスタを半馬身振り切って春秋グランプリ連覇を果たした。

6歳（2010年）

2月20日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は14戦連続で池添謙一騎手（13戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

4月4日、中5週で迎えた26戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は15戦連続で池添謙一騎手（14戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で池添謙一騎手（15戦5勝）。17頭立ての4番人気に推されて18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月26日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は17戦連続で池添謙一騎手（16戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したシンゲンにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で池添謙一騎手（17戦5勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

7歳（2011年）

4月3日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で池添謙一騎手（18戦5勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず最後はミッキードリームと並んで9着同着となった。

6月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた31戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で池添謙一騎手（19戦5勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。