フェイムゲーム（2010年生、母ホールオブフェーム）

フェイムゲーム（2010年5月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「殿堂入りが決まった選手のセレモニーに開催されるＮＦＬの試合より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時9歳）と交配したホールオブフェームが20歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2015年の天皇賞（春）(G1)で2着に入った他、2017年の目黒記念(ハンデG2)に勝利するなど、重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

9月29日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月16日、中7週で迎えた3戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシャイニーリーヴァに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2013年）

1月21日、中4週で迎えた4戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアクションスターをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月17日、中7週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

4月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

12月14日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2014年）

1月26日、中5週で迎えた8戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

2月22日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のセイクリッドバレーに1馬身半の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

5月4日、中9週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

6月29日、中7週で迎えた11戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

9月28日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で北村宏司騎手（7戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

11月9日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で北村宏司騎手（8戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリールカイザーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

5歳（2015年）

1月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で北村宏司騎手（9戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

2月21日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で北村宏司騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のファタモルガーナに2馬身の差をつけて連覇達成

5月3日、中9週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で北村宏司騎手（11戦3勝）。17頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したゴールドシップにクビ差届かず2着となった。

10月17日、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG1のコーフィールドカップ（オーストラリア・コーフィールド芝2400m）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月3日、ハンデG1のメルボルンカップ（オーストラリア・フレミントン芝3200m）に出走。鞍上は2戦連続でZ.パートン騎手（1戦0勝）。24頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。13着に敗れた。

6歳（2016年）

2月20日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトゥインクルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月1日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

6月26日、中7週で迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚に勢いがなく17着に終わった。

11月6日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（12戦3勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた23戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（13戦3勝）。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

7歳（2017年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（14戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月28日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴォルシェーブを半馬身振り切って5つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月9日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

12月2日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上はH.ボウマン騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアルバートにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8歳（2018年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のリッジマンに1馬身3/4の差をつけて同レース3勝目を挙げた。

5月27日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。