ヴォージュ（2013年生、母ギュイエンヌ）

ヴォージュ（2013年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスにある山脈の名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のナカヤマフェスタ（当時7歳）と交配したギュイエンヌが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は合資会社明治牧場。2018年の札幌日経オープン(オープン)に勝利した他、2019年の万葉ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

4月23日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は522kg。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた2戦目は、M.デュプレシス騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

5月28日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のインディーズルアーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

6月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上はM.デュプレシス騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のタニノアーバンシーに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

10月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードヴァンドールを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

11月13日、中2週で迎えた8戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

12月10日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

4歳（2017年）

4月22日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたレアリスタ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月21日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスズカルパンをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

6月17日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のプロディガルサンを半馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

7月9日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

8月6日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

11月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた16戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5歳（2018年）

4月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着に入った。

5月12日、中3週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた19戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

8月4日、中9週で迎えた20戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のアドマイヤエイカンに3馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

9月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

11月4日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた23戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

6歳（2019年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のユーキャンスマイルをハナ差振り切って7勝目を手中に収めた。

3月17日、中9週で迎えた25戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

4月28日、中5週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。