ハヤブサモン（1985年生、母キリンモン）

ハヤブサモン（1985年6月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のサクラシンゲキ（当時8歳）と交配したキリンモンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は堀義治。戦績は、中央平地18戦3勝2着1回、中央障害2戦0勝、地方16戦8勝2着2回。1989年の中日新聞杯(G3)で2着に入った他、1988年の春蘭賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梶与三男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

2月27日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は438kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオプトボーイに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

4月10日、中5週で迎えた2戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブゼンスワンに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月17日、連闘で迎えた3戦目は、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のジョーエスペランスを3/4馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

5月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（4戦3勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

6月19日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、パールステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田隆行騎手（5戦3勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

9月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた7戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田隆行騎手（6戦3勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で安田隆行騎手（7戦3勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

10月30日、中2週で迎えた9戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で安田隆行騎手（8戦3勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた10戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で安田隆行騎手（9戦3勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

4歳（1989年）

1月16日、中8週で迎えた11戦目は、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で安田隆行騎手（10戦3勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた12戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた13戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は安田隆行騎手（11戦3勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、トウショウアローにハナ差交わされて2着となった。

3月26日、中2週で迎えた14戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は安田隆行騎手（12戦3勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた16戦目は、シルクロードステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（13戦3勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた17戦目は、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（14戦3勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（15戦3勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

11月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、平田秀也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で平田秀也騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（1990年）

2月16日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、望春特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のカミナリモンに9馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

3月21日、中4週で迎えた22戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のトミシノシエンロンに4馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

11月2日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、スポニチ杯（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のヘツドアンドハートに5馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

11月28日、中3週で迎えた24戦目は、トパーズ特別（名古屋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦3勝）。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったタイツクバからクビ差の2着に甘んじた。

12月21日、中2週で迎えた25戦目は、駒野特別（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のミリオンプリンスに3馬身の差をつけて7勝目を手に入れた。

6歳（1991年）

2月15日、中7週で迎えた26戦目は、東海キング（名古屋ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のペーターマンに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月21日、中4週で迎えた27戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のペーターマンに2馬身半の差をつけて9勝目を手中に収めた。

5月3日、中5週で迎えた28戦目は、東海桜花賞（中京(地)芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。11着に敗れた。

12月20日、約7か月半の休養明けで迎えた29戦目は、駒野特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったミスターナムラから3馬身差の2着に敗北した。

7歳（1992年）

1月4日、中1週で迎えた30戦目は、新春グランプリ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安部幸夫騎手（9戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のケイシュウオーに4馬身の差をつけて10勝目を達成した。

2月19日、中6週で迎えた31戦目は、東海キング（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で安部幸夫騎手（10戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のベッスルエースに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月20日、中3週で迎えた32戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で安部幸夫騎手（11戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた33戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で安部幸夫騎手（12戦8勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。16着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた34戦目は、東海桜花賞（中京(地)芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で安部幸夫騎手（13戦8勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月26日、約7か月の休養明けで迎えた35戦目は、トパーズ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で安部幸夫騎手（14戦8勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた36戦目は、駒野特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で安部幸夫騎手（15戦8勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。10着に敗れた。