テリトーリアル（2014年生、母コンサヴァトワー）

テリトーリアル（2014年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「領土の」。毛色は栗毛。種牡馬のTeofilo（当時10歳）と交配したコンサヴァトワーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2021年の小倉大賞典(ハンデG3)に勝利した他、2020年の中山金杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月12日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったブラックジェイドに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3歳（2017年）

1月5日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウテンシャをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

7月1日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下の御在所特別（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたクリノサンスーシ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウェイトを鬼脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月27日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、K.マカヴォイ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2017ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

12月2日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4歳（2018年）

1月21日、中6週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月3日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダノンディスタンスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月3日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

6月16日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のエクレアスパークルに1馬身3/4の差をつけて制した。

7月15日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

12月1日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の再度山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のフォーチュンカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5歳（2019年）

1月14日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、レノヴァールに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のリュヌルージュを3/4馬身振り切って4勝目を手にした。

3月17日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月14日、中3週で迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウオーパスをハナ差振り切って5勝目を手中に収めた。

5月11日、中3週で迎えた21戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったソーグリッタリングにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

10月27日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のベステンダンクをアタマ差振り切って休み明け初戦を物にした。

11月30日、中4週で迎えた23戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦2勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

6歳（2020年）

1月5日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（3戦2勝）。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

2月23日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた27戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

10月18日、約4か月半の休養明けで迎えた28戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るパンサラッサを上がり1位タイの末脚で3/4馬身差し切って休み明け初戦を物にした。

11月15日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

12月12日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

7歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（3戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

2月21日、中6週で迎えた32戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川裕紀人騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のボッケリーニをハナ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。