イメル（2016年生、母スマートアルテミス）

イメル（2016年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「稲光(アイヌ語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時13歳）と交配したスマートアルテミスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村下清志。2021年のNST賞(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村下清志から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉澤ステーブルによって1,101.6万円で落札された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月12日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴァニラアイスに半馬身届かず2着に敗北した。

12月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョーカリンをクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

12月22日、中1週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2019年）

1月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のなずな賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

5月5日、中7週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のトップウイナーをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月16日、中5週で迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月27日、中5週で迎えた10戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

10月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

4歳（2020年）

5月17日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの洲本特別（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったウルトラマリンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月5日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月13日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のスリーグランドに1馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月18日、中4週で迎えた18戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5歳（2021年）

1月9日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したスズカフェスタを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月23日、中2週で迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの大垣ステークス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったデンコウリジエールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月12日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスの清洲ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るパーティナシティを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

8月22日、中9週で迎えた24戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月1日、中0週で迎えた25戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

11月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

12月5日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2022年）

1月8日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた28戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3月12日、中8週で迎えた29戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（7戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

6月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、松風月ステークス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

9月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

11月13日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（8戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

12月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

7歳（2023年）

1月22日、中3週で迎えた34戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/良）に57kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月19日、中7週で迎えた35戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は小牧加矢太騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月28日、中6週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/良）に出走。鞍上は平沢健治騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた38戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（2戦0勝）。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のビッグスコールに3/4馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。