コクトジュリアン（1992年生、母ブレイブウーマン）

コクトジュリアン（1992年2月27日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のMachiavellian（当時5歳）と交配したブレイブウーマンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。戦績は、中央平地41戦7勝2着3回。1994年の朝日杯3歳ステークス(G1)で3着に入った他、1997年のCBC賞(G2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は428kg。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキクレセントをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジェニュインに1馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

12月11日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（1995年）

4月15日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタイブルースを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

6月4日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月16日、中5週で迎えた6戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

9月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（7戦3勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた9戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた10戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

4歳（1996年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

3月2日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのアメジストステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で柴田善臣騎手（11戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4月6日、中4週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた14戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

6月23日、中6週で迎えた15戦目は、吾妻小富士オープン（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（12戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

8月3日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小林久晃騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のシェイクハンドに2馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

8月25日、中2週で迎えた17戦目は、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマザーメリーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて5勝目を手にした。

9月29日、中4週で迎えた18戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

5歳（1997年）

4月13日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた19戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた21戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、青函ステークス（函館芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

7月13日、中2週で迎えた22戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた24戦目は、キーンランドカップ（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したエーピーライにクビ差届かず2着となった。

10月26日、中8週で迎えた25戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた26戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（6戦2勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月14日、中2週で迎えた27戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（7戦2勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

6歳（1998年）

4月19日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（13戦3勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のエイティグローに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

5月24日、中4週で迎えた29戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

8月23日、中7週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの新潟日報賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（15戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したシネマスコープにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月1日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（8戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたフェイマスケイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月28日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた33戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（10戦2勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサウンドワールドを上がり4位の末脚でクビ差だけ差し切って7勝目を手中に収めた。

7歳（1999年）

1月10日、中1週で迎えた35戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

2月21日、中5週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林久晃騎手（12戦3勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

4月18日、中7週で迎えた37戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林久晃騎手（13戦3勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林久晃騎手（14戦3勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（16戦4勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

8月8日、中5週で迎えた40戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた41戦目は、新潟日報賞（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（15戦3勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。