キーポケット（2004年生、母ターフメビュース）

キーポケット（2004年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ポケット」。毛色は鹿毛。種牡馬のデヒア（当時13歳）と交配したターフメビュースが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下農場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方36戦17勝2着6回。2010年の読売レディス杯(牝地方重賞)に勝利した他、2010年の新春賞(ハンデ地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉行龍穂厩舎（西脇）へ入厩。

2歳（2006年）

12月28日、デビュー戦は松浦聡志騎手を鞍上に据えて、2歳F6二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は483kg。5頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフレンチハートに約28馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

1月18日、中2週で迎えた2戦目は、3歳F4一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松浦聡志騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモエレキーストーンに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳F2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松浦聡志騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のモエレペガサスを半馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

2月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦の書写山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松浦聡志騎手（3戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ムクサンワンダーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3月28日、中4週で迎えた5戦目は、3歳戦の唐船山特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松浦聡志騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のキーポジションをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松浦聡志騎手（5戦4勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた7戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、3歳T1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（6戦4勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

10月17日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松浦聡志騎手（7戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のデリマをハナ差振り切って休養明け初戦を制した。

12月11日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、白鶴まるカップ（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松浦聡志騎手（8戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゲイリーディライトをクビ差振り切って6勝目を掴み取った。

4歳（2008年）

1月3日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松浦聡志騎手（9戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルバンクールをアタマ差振り切って断トツ人気に応えた。

1月17日、中1週で迎えた12戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A3一（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るステップロケットを鬼脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

2月6日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫牝馬特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のノーメイクを半馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

3月6日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上A1一（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月2日、中3週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦2勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた16戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A2二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るサクセスタッチを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

11月3日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のボールドグレインをクビ差振り切って順当に勝利した。

12月10日、中4週で迎えた18戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

5歳（2009年）

1月15日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上A1二（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は板野央騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上A1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞の福山牝馬特別（福山ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で板野央騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のエンタノメガミに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月27日、中4週で迎えた22戦目は、さくら賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で板野央騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7月22日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は田中学騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のバージンサファイヤをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から5kg戻して迎えた24戦目は、兵庫米特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

11月19日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた26戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、「近江しゃも」特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルマニセスを半馬身振り切って勝利数を14に伸ばす

6歳（2010年）

1月3日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカラテチョップをハナ差振り切って勝利数を15に伸ばす

2月22日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、牝馬限定地方重賞の福山牝馬特別（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のビービーバイラに4馬身の差をつけて順当に勝利した。

7月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた29戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルバーウインドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月25日、中3週で迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（8戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエレーヌをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

9月29日、中4週で迎えた31戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（9戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたエンタノメガミ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

10月20日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（10戦4勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

7歳（2011年）

3月9日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の六甲盃（園田ダート2400m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた34戦目は、4歳以上A1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタガノブリガデイロに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月12日、中4週で迎えた35戦目は、”全国花のまちづくり三田大会”記念特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月19日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったエーシンクールディに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた37戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエーシンクールディに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた38戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。