ミューチャリー（2016年生、母ゴッドビラブドミー）

ミューチャリー（2016年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「お互いに」。毛色は芦毛。種牡馬のパイロ（当時11歳）と交配したゴッドビラブドミーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は芳住鉄兵。2021年のJBCクラシック(Jpn1)に勝利した他、2019年のジャパンダートダービー(Jpn1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野義幸厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2018年）

8月10日、デビュー戦は御神本訓史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のハイビスカスデビュー（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は471kg。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエスケイエンジェルに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のサプライズパワー・メモリアル（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーセンアイアンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

10月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳S2の鎌倉記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリンゾウチャネルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

12月19日、中8週で迎えた4戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3歳（2019年）

2月7日、中6週で迎えた5戦目は、3歳地方重賞の雲取賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヒカリオーソに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のウィンターフェルに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月5日、中5週で迎えた7戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（6戦4勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヒカリオーソに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月10日、中4週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で御神本訓史騎手（7戦4勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

9月16日、中9週で迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は9戦連続で御神本訓史騎手（8戦4勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず12着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの’19スターバーストカップ（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で御神本訓史騎手（9戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のハルディネロに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2020年）

1月29日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は11戦連続で御神本訓史騎手（10戦5勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた12戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で御神本訓史騎手（11戦5勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

7月29日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で御神本訓史騎手（12戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のグレンツェントに1馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

9月30日、中8週で迎えた14戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で御神本訓史騎手（13戦6勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた15戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で御神本訓史騎手（14戦6勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月29日、中7週で迎えた16戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で御神本訓史騎手（15戦6勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2021年）

1月27日、中3週で迎えた17戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は17戦連続で御神本訓史騎手（16戦6勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

2月21日、中3週で迎えた18戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で御神本訓史騎手（17戦6勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

5月5日、中9週で迎えた19戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で御神本訓史騎手（18戦6勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた20戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は20戦連続で御神本訓史騎手（19戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフィアットルクスに6馬身の差をつけて7勝目を手に入れた。

6月30日、中5週で迎えた21戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は21戦連続で御神本訓史騎手（20戦7勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

9月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったメイショウカズサに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中5週で迎えた23戦目は、Jpn1のJBCクラシック（金沢ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオメガパフュームを半馬身振り切って待望のG1初制覇を果たした。

12月29日、中7週で迎えた24戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（21戦7勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

6歳（2022年）

2月20日、中7週で迎えた25戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（22戦7勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた26戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月25日、中8週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた27戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（23戦7勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

9月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた28戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

7歳（2023年）

3月15日、約5か月半の休み明けで迎えた29戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（24戦7勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。