マジックリボン（1993年生、母ホリリボン）

マジックリボン（1993年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1999年にNARグランプリ最優秀牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時7歳）と交配したホリリボンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は吉田牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回、地方16戦9勝2着3回。1999年の全日本サラブレッドカップ(G3)に勝利した他、2000年のTCK女王盃(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野渡清一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

11月5日、デビュー戦は岩部純二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は462kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メイショウヤエガキに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のダイワリヨンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（1997年）

1月12日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワタゴールを半馬身振り切って制した。

2月16日、中1週で迎えた5戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1600m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた6戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月25日、約7か月半の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた10戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

11月29日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったエクボに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月13日、中1週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のウインアルバトロスに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

5歳（1998年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したビビッドアイにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月15日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた16戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の御宿特別（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

10月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のキヌガサキングオーに1馬身半の差をつけて休み明け初戦を制した。

11月8日、中2週で迎えた20戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた21戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキヌガサキングオーに5馬身の差をつけて5勝目を収める

12月23日、中3週で迎えた22戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のシンプウライデンに3馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

6歳（1999年）

1月20日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月14日、中7週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチカップ（P）（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のロングリリーフに1馬身の差をつけて7勝目をつかんだ。

4月7日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、伸びてきたファストフレンド決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月8日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は安藤光彰騎手（2戦2勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

6月15日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月19日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（6戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラッキーチェイサーに5馬身の差をつけて8勝目を収める

8月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るヒノデソシアルを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて9勝目を挙げた。

10月6日、中4週で迎えた31戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したファストフレンドを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

11月8日、中4週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた32戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るワンダーアモンを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

11月23日、中1週で迎えた33戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のゴールドプルーフに1馬身半の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

12月31日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、ハンデ地方重賞の名古屋記念（中京(地)ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で安藤勝己騎手（11戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールドプルーフをハナ差制して先頭ゴールを果たした。

7歳（2000年）

2月3日、中4週で迎えた35戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安藤勝己騎手（12戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったヤマノリアルに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。