シャイニンレーサー（1991年生、母ミルレーサー）

シャイニンレーサー（1991年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時20歳）と交配したミルレーサーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦6勝2着8回。1996年のマーメイドステークス(牝G3)に勝利した他、1996年の京都牝馬特別(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋隆厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月14日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/重）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマルカオーカンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月11日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したマキシムスキーにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（1994年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたテンザンユタカ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月5日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下の梅花賞（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3月20日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

10月15日、約7か月の休み明けで迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタマモアラシを半馬身振り切って久々の一戦をモノにした。

11月26日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイイチリカーにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（1995年）

1月14日、中6週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月11日、中7週で迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の須磨特別（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したネオチャイムズを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月25日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（京都芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたメイショウユウシ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、逃げるファンドリリヴリアにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月27日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の三宮特別（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（9戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のベルベットタッチに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

7月1日、中4週で迎えた14戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスガノセカイイチに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月11日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（11戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るファンドリリヴリアを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月17日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（12戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（1996年）

1月28日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（13戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったショウリノメガミに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月25日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（14戦4勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手（15戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた20戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず最後はネーハイエンペラーと並んで12着同着となった。

5月25日、中2週で迎えた21戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（16戦4勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったメイショウユウシに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6月23日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（17戦4勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のゴールデンジャックを半馬身振り切って初の重賞タイトルを手に入れた。

10月13日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

6歳（1997年）

2月23日、中9週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。