ザッツファイン（2005年生、母ワールドロッチ）

ザッツファイン（2005年2月23日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時9歳）と交配したワールドロッチが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木直孝。戦績は、地方26戦18勝2着6回。2011年の尾張名古屋杯(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野島三喜雄厩舎（名古屋）へ入厩。

3歳（2008年）

11月17日、デビュー戦は持原大志騎手を鞍上に据えて、一般C33（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウルトラマリンに約17馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

12月2日、中1週で迎えた2戦目は、荒川敬介、誕生28周年記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で持原大志騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したツーソックスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、藤原良一騎手を鞍上に迎えて、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のブライアントパークに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2009年）

1月13日、中3週で迎えた4戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原良一騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったイニミタブルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中1週で迎えた5戦目は、一般C18（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤原良一騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスリーシャレードに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月18日、中2週で迎えた6戦目は、一般C12（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原良一騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリバティプログレスを3/4馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

3月19日、中3週で迎えた7戦目は、一般C7（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原良一騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るリバティプログレスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤原良一騎手（5戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のソッキュウに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、しょうぶ特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で藤原良一騎手（6戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマックスリオに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月22日、中1週で迎えた10戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で藤原良一騎手（7戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリオに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月5日、中1週で迎えた11戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で藤原良一騎手（8戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリバティプログレスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて8勝目を掴み取った。

7月6日、中3週で迎えた12戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般C1八（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスターオブジャンプに2馬身の差をつけて9勝目を獲得した。

7月23日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1四五（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るフレンドアプローズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（2010年）

5月18日、約10か月の休み明けで迎えた14戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤原良一騎手（9戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジツリキテイオーをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

6月14日、中3週で迎えた15戦目は、ヘラクレス座特別（名古屋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤原良一騎手（10戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ニポーティに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

6月29日、中1週で迎えた16戦目は、祝・平野義雄定年退職記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤原良一騎手（11戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメモリーキャップに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月13日、中1週で迎えた17戦目は、蟹座特別（名古屋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原良一騎手（12戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサザンヴィットに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月20日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、オリオン座特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤原良一騎手（13戦10勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6歳（2011年）

1月12日、中2週で迎えた19戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤原良一騎手（14戦10勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のフェロチェスナットを3/4馬身振り切って勝利数を14に伸ばす

1月24日、中1週で迎えた20戦目は、孔雀座特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で藤原良一騎手（15戦11勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸びで驀進したが、伸びてきたリーヴザネスト決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月7日、中1週で迎えた21戦目は、立春特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤原良一騎手（16戦11勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のリスキープランに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月7日、中3週で迎えた22戦目は、うお座特別（名古屋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で藤原良一騎手（17戦12勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウゴーオンをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

5月4日、中7週で迎えた23戦目は、地方重賞の尾張名古屋杯（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は持原大志騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したバンブーアズーリを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

6月15日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ありがとうユキチャン!引退記念（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で持原大志騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のビャクヤザクラに2馬身半の差をつけて勝利数を17に伸ばす

7月6日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦の織姫賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で持原大志騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた26戦目は、ビーチサイド特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で持原大志騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のヘリオスに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。