フィアットルクス（2015年生、母イントゥザライト）

フィアットルクス（2015年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「光あれ（ラテン語）」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時16歳）と交配したイントゥザライトが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は上村清志。2021年のブリリアントカップ(地方重賞)に勝利した他、2021年のブリリアントカップ(S3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月28日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

3歳（2018年）

1月13日、中1週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月6日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月19日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

6月10日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

6月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた8戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

11月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から49kg増やして迎えた9戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三十四（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスカーレットルビーに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月4日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2五六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のエクストリームを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

4歳（2019年）

4月26日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、一般C1十十一（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラバウターマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

5月21日、中3週で迎えた12戦目は、一般C1六七（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシモンズに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月24日、中4週で迎えた13戦目は、一般C1二三四（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るソルファを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って怒涛の5連勝を決めた。

7月28日、中4週で迎えた14戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアースボーンを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

8月16日、中2週で迎えた15戦目は、12月25日も浦和×大井リレー賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（5戦5勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたビマジョ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月5日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、サジタリウス賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンシャイアンにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月25日、中2週で迎えた17戦目は、大井で楽天競馬賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のモズノーブルギフトに3馬身の差をつけて優勝

5歳（2020年）

2月3日、中5週で迎えた18戦目は、節分賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハルディネロに1馬身の差をつけて8勝目を手にした。

6月22日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ポートサイド賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルアーリーに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

7月9日、中1週で迎えた20戦目は、天の川賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキャッスルクラウンを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

8月20日、中5週で迎えた21戦目は、サマーナイト賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（5戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた22戦目は、明日もエキサイティングリレー賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で本橋孝太騎手（6戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のピアシングステアに1馬身1/4の差をつけて勝利数を11に伸ばす

6歳（2021年）

2月16日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、フェブラリー賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るオールスマートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

3月9日、中2週で迎えた24戦目は、ブリリアントカップトライアル（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（7戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のデスティネに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

4月13日、中4週で迎えた25戦目は、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（8戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のノーブルサターンに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月19日、中4週で迎えた26戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（9戦7勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったミューチャリーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

9月8日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、S1の東京記念（大井ダート2400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（10戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた28戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（11戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

12月8日、中6週で迎えた29戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（12戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

7歳（2022年）

4月21日、約4か月半の休養明けで迎えた30戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

5月25日、中4週で迎えた31戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

6月30日、中4週で迎えた32戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、黄梅特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸びを見せたが、勝ったシェダルにねじ伏せられて7馬身差の2着に敗北した。

8歳（2023年）

5月18日、約10か月半の休み明けで迎えた33戦目は、新茶特別（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベストオブラックに6馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

6月9日、中2週で迎えた34戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月28日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、オータムカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、トランスナショナルにクビ差交わされて2着に惜敗した。

12月7日、中9週で迎えた36戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、園田金盃（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。