ケイアイジンジン（2006年生、母Ruby Glows）

ケイアイジンジン（2006年4月12日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋神々」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のTale of the Cat（当時12歳）と交配したRuby Glowsが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地8戦1勝2着2回、地方29戦4勝2着1回。2009年のアフター5スター賞(S3)に勝利した他、2010年の武蔵野オープン(ハンデ)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

6月29日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったゼットサンサンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月13日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のノボジュピターに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月26日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

9月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたイナズマアマリリス決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月5日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

11月8日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の韓国賞（東京ダート1300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

3歳（2009年）

4月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた10戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、夏祭賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでなんとか走り抜いたが、ロイヤルキャプテンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月3日、中2週で迎えた11戦目は、ハッピーナイト賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシンゼンセッターをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月25日、中2週で迎えた12戦目は、風待月賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた13戦目は、ポートサイド賞（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた14戦目は、’09シーサイドカップ（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

8月26日、中4週で迎えた15戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（5戦1勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く持ち堪えて先頭をうかがい、最後は2着のパワフルダンディーをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

9月30日、中4週で迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた17戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、’09ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

12月8日、中6週で迎えた18戦目は、東京スポーツ盃（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2010年）

1月19日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のガーネット賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のスーパーヴィグラスをハナ差振り切って4勝目を収める

3月3日、中5週で迎えた20戦目は、S3の東京スプリング盃（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

7月2日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（9戦3勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた22戦目は、’10シーサイドカップ（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（10戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月1日、中4週で迎えた23戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（11戦3勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた24戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（12戦3勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

11月9日、中4週で迎えた25戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、’10ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

5歳（2011年）

1月19日、中9週で迎えた26戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

2月23日、中4週で迎えた27戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた28戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、S3の東京スプリング盃（大井ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

9月1日、約6か月の休養明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦の長月特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のクロスデジタルに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

9月27日、中3週で迎えた30戦目は、ドラマティックナイト賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の千葉日報賞（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の神楽月特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の東京スポーツ盃（船橋ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

6歳（2012年）

1月26日、中3週で迎えた35戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

3月1日、中4週で迎えた36戦目は、ハンデ戦のブラッドストーン特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月12日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた37戦目は、ハンデ戦の大観山特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。