ガッツボーイ（1984年生、母ミヤマリンドウ）

ガッツボーイ（1984年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のスカイシーダー（当時13歳）と交配したミヤマリンドウが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は宮城県、生産者は中山定子。戦績は、中央平地21戦6勝2着6回。1989年のセイユウ記念(重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

星川薫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

1月10日、デビュー戦は上籠勝仁騎手を鞍上に据えて、アラ系4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は430kg。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコーリンムテキに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月1日、中2週で迎えた2戦目は、アラ系4歳以上300万下のアラブ特別（小倉芝1200m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた3戦目は、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月13日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。5頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり3着に終わった。

4歳（1988年）

1月6日、約7か月の休み明けで迎えた5戦目は、アラ系4歳以上300万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒミノタカヒメを3/4馬身差し切って久方ぶりの実戦を制した。

1月17日、中1週で迎えた6戦目は、アラ系4歳以上300万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月6日、中6週で迎えた7戦目は、アラ系4歳以上300万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のアヤノセンプーに3馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

3月12日、連闘で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上300万下のアラブ特別（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカガノトウザイを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

6月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月25日、連闘で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたリアルオージャ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月10日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカンキョウカンカンを凄まじい末脚で3/4馬身差し切って順当に勝利した。

7月30日、中2週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（7戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したオエセスラインにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月20日、中2週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で本田優騎手（8戦4勝）。4頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり3着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた14戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で本田優騎手（9戦4勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

12月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったロータリーアイドルに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5歳（1989年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（5戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズノムテキを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月22日、中5週で迎えた17戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい6着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったフクセンヒカリに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月10日、中4週で迎えた19戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（10戦4勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシロキタタローにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（11戦4勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

7月16日、連闘で迎えた21戦目は、重賞のセイユウ記念（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（12戦4勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったショウブラッキーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。