メイショウドトウ（1996年生、母プリンセスリーマ）

メイショウドトウ（1996年3月25日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のBigstone（当時6歳）と交配したプリンセスリーマが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦10勝2着8回。2001年の宝塚記念(G1)に勝利した他、2000年のジャパンカップ(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

1月6日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったタイソーサに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

1月16日、中0週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミラクルギフトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月20日、中8週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下のかいどう賞（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダイナミックウインを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月23日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのホンコン・ジョッキークラブ・トロフィー（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

9月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝1500m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（5戦2勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田康彦騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

9月25日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で安田康彦騎手（7戦2勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったエリモピュアに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月16日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で安田康彦騎手（8戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のバイオレットパールに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月14日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安田康彦騎手（9戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロードサクセサーをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

12月26日、中5週で迎えた11戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で安田康彦騎手（10戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

4歳（2000年）

1月16日、中2週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたマーベラスタイマー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月5日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（11戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のブリリアントロードに3馬身の差をつけて初の重賞タイトルをつかんだ。

3月26日、中2週で迎えた14戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（12戦5勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（13戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のクラフトマンシップに1馬身1/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月27日、中3週で迎えた16戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（14戦6勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジョービッグバンに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

6月25日、中3週で迎えた17戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたテイエムオペラオー決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月24日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクラナミキオーを豪脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月29日、中4週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったテイエムオペラオーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、中3週で迎えた20戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（15戦7勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたテイエムオペラオー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月24日、中3週で迎えた21戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（16戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたテイエムオペラオー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5歳（2001年）

3月24日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（17戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマチカネキンノホシを半馬身振り切って重賞4勝目をマークした。

4月29日、中4週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（18戦8勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムオペラオーに半馬身届かず2着に敗北した。

6月24日、中7週で迎えた24戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（19戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムオペラオーに1馬身1/4の差をつけてグランプリホースの称号を射止めた。

10月28日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（20戦9勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた26戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田康彦騎手（21戦9勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた27戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安田康彦騎手（22戦9勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。