アスノヒロイン（2020年生、母エンジェルステップ）

アスノヒロイン（2020年4月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「明日のヒロイン」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時13歳）と交配したエンジェルステップが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内フジカワ牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳C1二。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三石軽種馬共同育成センターから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、佐藤良男によって297万円で落札された。2歳のとき、佐藤良男から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

小野次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

11月20日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

3歳（2023年）

1月8日、中6週で迎えた2戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた3戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

3月14日、中6週で迎えた4戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、3歳C2二（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

3月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳C2一（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したイチズを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月9日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳C1二（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったテリオスドンをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

4月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳C1一（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂口裕一騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳C1一（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で坂口裕一騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた9戦目は、3歳C1一（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂口裕一騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5月30日、連闘で馬体重を前走から13kg増やして迎えた10戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳C1二（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた11戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、3歳C1一（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた12戦目は、3歳C1二（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（6戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた13戦目は、3歳C1（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（7戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた14戦目は、3歳C1一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（8戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた15戦目は、3歳C1二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂口裕一騎手（9戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた16戦目は、3歳C1二（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂口裕一騎手（10戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るビターモンスターを上がり2位の末脚で半馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

9月4日、中1週で迎えた17戦目は、3歳B2二（水沢ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂口裕一騎手（11戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた18戦目は、3歳B2二（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で坂口裕一騎手（12戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のルドヴィカに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月2日、中1週で迎えた19戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーカップ（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた20戦目は、一般B2四（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩本怜騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた21戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般C1一（盛岡ダート1600m 小雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた22戦目は、中島良美騎手を鞍上に迎えて、社台スタリオンステーション特別（盛岡ダート1600m 晴/重）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

12月4日、中1週で迎えた23戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、アロースタッド特別（水沢ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月30日、中3週で迎えた24戦目は、一般C1一（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（13戦2勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

4歳（2024年）

3月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では上々の伸びを見せたが、ヤマニンエピクーレに交わされて6馬身差の2着となった。

3月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、一般C1二（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林凌騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

4月16日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた27戦目は、坂井瑛音騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1三（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑛音騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた29戦目は、マグオート賞（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑛音騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったアークヴィクトリアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月28日、中1週で迎えた30戦目は、一般C1二（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑛音騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

6月9日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、一般C1三（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したバジガクアリアを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた32戦目は、不動の滝賞（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた33戦目は、ダンデライオン賞（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた34戦目は、一般C1三（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた35戦目は、一般C1三（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた36戦目は、一般C1五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハロサンに6馬身の差をつけて優勝

9月3日、中1週で迎えた37戦目は、いわてくじ山形村短角牛賞（盛岡ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で山本聡哉騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったハリケーンメファに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月17日、中1週で迎えた38戦目は、一般C1（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山本聡哉騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月23日、連闘で迎えた39戦目は、一般B2二（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で山本聡哉騎手（9戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた40戦目は、一般B2（盛岡ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で山本聡哉騎手（10戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた41戦目は、一般B2（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で山本聡哉騎手（11戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったラピスアダマンスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月6日、中1週で迎えた42戦目は、一般B2（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で山本聡哉騎手（12戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したカタナにクビ差届かず2着に惜敗した。