フォルテベリーニ（2002年生、母エアベリーニ）

フォルテベリーニ（2002年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「可愛らしい強さ（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時14歳）と交配したエアベリーニが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦4勝2着4回、中央障害4戦2勝2着1回。2006年の福島記念(ハンデG3)で2着に入った他、2008年の目黒記念(ハンデG2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月17日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月6日、中2週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したマイネルシルバートにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したドリームゲッターにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2005年）

1月10日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフラッグシップに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2006年）

4月22日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のドクターグリムに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

5月14日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のゲットマイウェイをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

9月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るホシノプレゼントを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月7日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサンバレンティンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2007年）

1月6日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

4月7日、中4週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

7月8日、中8週で迎えた17戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

6歳（2008年）

3月9日、約8か月の休み明けで迎えた18戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず17着に終わった。

4月12日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

4月26日、中1週で迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

6月1日、中4週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月29日、中3週で迎えた22戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

7歳（2009年）

2月7日、約7か月半の休み明けで迎えた23戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシンゲンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月8日、中3週で迎えた24戦目は、大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月11日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月21日、中9週で迎えた26戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月28日、約5か月半の休み明けで迎えた27戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒラボクロイヤルから7馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中2週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のコアレススイフトに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

8歳（2010年）

1月9日、中2週で迎えた29戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のハストラングに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9歳（2011年）

7月17日、約18か月半の休養明けで迎えた30戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、祇園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

8月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。