トミケンヴァースト（2008年生、母トウカイチャオ）

トミケンヴァースト（2008年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋広大な（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のタップダンスシチー（当時11歳）と交配したトウカイチャオが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者はエスティウィンファーム。戦績は、中央平地8戦0勝、地方30戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2011年の3歳。

経歴

デビュー前

原孝明厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2010年）

8月19日、デビュー戦は坂下秀樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、キャニオンシンザンに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったホヤラーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月23日、中2週で迎えた3戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月30日、連闘で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のロージーライトに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月6日、中4週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

3歳（2011年）

1月8日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

3月6日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

4月23日、中6週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 小雨/重）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の早苗賞（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた12戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた13戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のゴールドリーダーをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

9月15日、中2週で迎えた14戦目は、3歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るガーベラを自慢の末脚でアタマ差だけ差し切って単勝一倍台の支持に応えた。

9月26日、中1週で迎えた15戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルシュベルトに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月24日、中3週で迎えた16戦目は、一般C1四五（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、平均ペースで集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月7日、中5週で迎えた17戦目は、一般C1三（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（4戦3勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

4歳（2012年）

3月13日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、三咲特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた19戦目は、爽春特別（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ラブリリックに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、中3週で迎えた20戦目は、一般C1三四（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山田信大騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったリアルボイスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中3週で迎えた21戦目は、薄暑特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田信大騎手（8戦3勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月9日、中5週で迎えた22戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、千代田区特別（大井ダート1400m 晴/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた23戦目は、へびつかい座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったキョウマに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月15日、中1週で迎えた24戦目は、一般C1六七（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたジェリファーズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月30日、中1週で迎えた25戦目は、一般B3四 C1四（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた26戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1500m 内回り曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた27戦目は、一般C1三四（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた28戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた29戦目は、一般C1五六（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた30戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた31戦目は、一般C1五（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

12月30日、中1週で迎えた32戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

5歳（2013年）

1月8日、連闘で迎えた33戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた34戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般C1六 C2四（大井ダート1500m 内回り雪/重）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた35戦目は、一般C2五六（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた36戦目は、一般C2五六（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（9戦3勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた37戦目は、一般C2五六（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（10戦3勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた38戦目は、一般C2四五六（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（11戦3勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。