ラブリーデイ（2010年生、母ポップコーンジャズ）

ラブリーデイ（2010年1月30日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「すばらしいお天気の一日」。2015年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時9歳）と交配したポップコーンジャズが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地31戦9勝2着3回、海外2戦0勝。2015年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、2015年の宝塚記念(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

8月19日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミッキーサクセスを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

9月16日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサンマルホームをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

11月10日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエーシントップにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

12月16日、中4週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3歳（2013年）

2月23日、中9週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた6戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

5月26日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

8月4日、中9週で迎えた9戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウナルトに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月30日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、抜け出したカレンミロティックを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

12月22日、中2週で迎えた11戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

4歳（2014年）

3月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、E.ペドロサ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月26日、中5週で迎えた13戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のプロモントーリオに2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月1日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

7月13日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月9日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

5歳（2015年）

1月4日、中3週で迎えた18戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロゴタイプに1馬身1/4の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

2月15日、中5週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズカデヴィアスをハナ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

3月22日、中4週で迎えた20戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

5月3日、中5週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

6月6日、中4週で迎えた22戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマジェスティハーツに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを奪取した。

6月28日、中2週で迎えた23戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のデニムアンドルビーをクビ差振り切ってグランプリホースの称号を獲得した。

10月12日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のサウンズオブアースに1馬身1/4の差をつけて3連勝で5つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月1日、中2週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のステファノスを半馬身振り切って秋の盾を射止めた。

11月29日、中3週で迎えた26戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（9戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた27戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（10戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（2016年）

4月3日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4月24日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月26日、中8週で迎えた30戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた32戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

12月11日、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。4着を確保した。