スペキュレーション（1996年生、母パーソナルレター）

スペキュレーション（1996年5月6日）は、日本の競走馬。毛色は青毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時11歳）と交配したパーソナルレターが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地34戦4勝2着7回、中央障害9戦1勝2着3回。2000年の大阪-ハンブルクカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

11月7日、デビュー戦は河北通騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井浩騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月27日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井浩騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（1999年）

1月17日、中2週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた6戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したドラゴンマーテルにクビ差届かず2着となった。

4月18日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルジャックをクビ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

10月9日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したハギノハイグレイドを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月31日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤哲三騎手（9戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したランスルーザターフを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月5日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤哲三騎手（10戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したブイジャンボに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月18日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で佐藤哲三騎手（11戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で佐藤哲三騎手（12戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインテイクハートに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

1月30日、中3週で迎えた19戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、逃げるタニノポリシーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月12日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（13戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のオーミマツカゼをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

4月8日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（14戦3勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したタヤスメドウを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

12月9日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（15戦3勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したゼンノスピリットに半馬身届かず2着となった。

12月24日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（16戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2001年）

1月8日、中1週で迎えた25戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（17戦3勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3月17日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた26戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた27戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の甲武特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のハッピーハピネスをアタマ差振り切って4勝目を収める

5月20日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のエメラルドステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月30日、約4か月半の休養明けで迎えた30戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、秋野ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた31戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

6歳（2002年）

7月14日、約9か月の休み明けで迎えた32戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルカチーノから9馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったアグネスチャンプから9馬身差の2着に敗北した。

7歳（2003年）

2月2日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月23日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦0勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた38戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に57kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったエアスヌープから2馬身半差の2着となった。

11月15日、約6か月半の休み明けで迎えた39戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた40戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。

8歳（2004年）

1月17日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた41戦目は、L.デマリア騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のサムソンホワイトに3馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

3月21日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた42戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月31日、約4か月半の休み明けで迎えた43戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。12着に終わった。