トーセンガーネット（2016年生、母トーセンヴェール）

トーセンガーネット（2016年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋宝石名より」。2019年にNARグランプリ3歳最優秀牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時19歳）と交配したトーセンヴェールが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡日高町、生産者は有限会社エスティファーム。戦績は、中央平地1戦0勝、地方7戦1勝2着3回。2019年の関東オークス(牝Jpn2)で3着に入った他、2019年の東京プリンセス賞(牝S1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小久保智厩舎（浦和）へ入厩。

2歳（2018年）

6月1日、デビュー戦は張田昂騎手を鞍上に据えて、2歳戦のドリームチャレンジ（浦和ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったトーセンボルガに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月3日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳戦の若草特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月16日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた3戦目は、2歳戦の新星特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるレベルフォーを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月24日、連闘で迎えた4戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のレイクサイドスター特別（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームファイターに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月19日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

10月2日、中5週で迎えた6戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のトーシンブリザード・メモリアル（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のトーセンアイアンに6馬身半の差をつけて1位に入線したが、その後失格となった。

11月7日、中4週で迎えた7戦目は、2歳S3の平和賞（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したヒカリオーソに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月28日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3歳（2019年）

1月9日、中5週で迎えた9戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のヒカリオーソに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月13日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は笹川翼騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したポッドギルにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月27日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゼットパッションに7馬身の差をつけて順当に勝利した。

4月23日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアークヴィグラスを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月12日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

11月10日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

2020年3月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月11日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

4歳（2020年）

1月22日、中5週で迎えた17戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

3月5日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

4月22日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は左海誠二騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（6戦2勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

10月21日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

2021年2月26日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。