ポッドギル（2016年生、母カネショウメロン）

ポッドギル（2016年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のフリオーソ（当時12歳）と交配したカネショウメロンが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は下屋敷牧場。2019年のユングフラウ賞(牝地方重賞)に勝利した他、2020年の川崎スパーキングスプリントを制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木啓之厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2018年）

8月17日、デビュー戦は矢野貴之騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は439kg。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマムティキングに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のはくたか特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦の雷鳥特別（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したサーブルグロワールにハナ差届かず2着となった。

12月7日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の日曜開庁利用者30万人突破賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたラブミーピンク決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月31日、中2週で迎えた5戦目は、2歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったアジュディカグラに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

2月13日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のトーセンガーネットをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

3月27日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

5月23日、中7週で迎えた8戦目は、3歳オープンの優駿スプリントトライアル（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月25日、中4週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の優駿スプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月2日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた11戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、カシオペア賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた12戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のけやき賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた13戦目は、冬木立賞（大井ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（8戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

12月30日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（9戦2勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

4歳（2020年）

1月29日、中3週で迎えた15戦目は、引退馬協会タイキシャトル賞（川崎ダート900m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（10戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したドリームメダリストにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月28日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、トーラス賞（大井ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（11戦2勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したサマーダイアリーにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月9日、中5週で迎えた17戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のクイーンズテソーロに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

7月22日、中5週で迎えた18戦目は、S1の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（12戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた19戦目は、流星賞（大井ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したクルセイズスピリツにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月16日、中7週で迎えた20戦目は、英姿颯爽賞（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（13戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のミントフレイバーをアタマ差振り切って断トツの支持に応えた。

12月1日、中6週で迎えた21戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（14戦3勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月30日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

5歳（2021年）

1月29日、中3週で迎えた23戦目は、唯我独尊賞（川崎ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、疾風迅雷賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（15戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカワナを半馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

6月15日、中7週で迎えた25戦目は、S3の川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（16戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月21日、中4週で迎えた26戦目は、S1の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（17戦4勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

7月28日、連闘で迎えた27戦目は、高津オープン（川崎ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（18戦4勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したコウギョウブライトを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗れた。

8月19日、中2週で迎えた28戦目は、流星賞（大井ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（19戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

2021年8月20日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。