クリノメガミエース（2019年生、母クリノバンダイサン）

クリノメガミエース（2019年2月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+女神+エース」。毛色は栗毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時14歳）と交配したクリノバンダイサンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日西牧場。2022年のぎふ清流カップ(地方重賞)に勝利した他、2024年の佐賀ヴィーナスカップ(牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

8月28日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のナムラビバに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月4日、連闘で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

12月12日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

3歳（2022年）

1月22日、中3週で迎えた5戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた6戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。

3月23日、中4週で迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳A B（園田ダート1870m 曇/重）に出走。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた8戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳A（園田ダート1230m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシントゥランに5馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月20日、中1週で迎えた9戦目は、3歳A B（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。4頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラブユーサクラに約10馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

6月2日、中5週で迎えた10戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のぎふ清流カップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るヘイシリンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

6月29日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のクイーンカップ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。5頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイハンプスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗れた。

11月2日、中5週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた14戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上キープして、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2023年）

1月3日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月22日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上B1（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のハローチュースに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月22日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上A2 B1（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（3戦3勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンヌプリに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4月16日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定地方重賞の佐賀ヴィーナスカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（4戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月9日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

7月14日、中4週で迎えた20戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月8日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定戦の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（5戦4勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定オープンの秋桜賞（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（6戦4勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

10月27日、中6週で迎えた23戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の兵庫クイーンカップ（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月26日、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は吉村智洋騎手（7戦4勝）。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず18着に終わった。

5歳（2024年）

1月11日、中6週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のコウノトリ賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は笹田知宏騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったスマイルミーシャに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月25日、中5週で迎えた26戦目は、牝馬限定戦のレジーナディンヴェルノ賞（高知ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

4月21日、中7週で迎えた27戦目は、牝馬限定オープンの佐賀ヴィーナスカップ（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で笹田知宏騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったアンティキティラに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、牝馬限定戦の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で笹田知宏騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。