コパノキッキング（2015年生、母セラドン）

コパノキッキング（2015年3月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「冠名+キックする」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSpring At Last（当時12歳）と交配したセラドンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。2019年のJBCスプリント(Jpn1)で2着に入った他、2019年の東京盃(Jpn2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

2月4日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウキタグニに8馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、グリムに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコマノレジェンドに5馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

8月19日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のテイエムチェロキーに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月22日、中4週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンアンプリメをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

11月25日、中5週で迎えた7戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジューヌエコールをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

12月9日、中1週で迎えた8戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線に入ると、前で粘るサイタスリーレッドを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4歳（2019年）

1月27日、中6週で迎えた9戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユラノトを3/4馬身振り切って4連勝で2つ目の重賞タイトルを手にした。

2月17日、中2週で迎えた10戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月10日、中6週で迎えた11戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したキタサンミカヅキを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月12日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月2日、中6週で迎えた13戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田菜七子騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のブルドッグボスに4馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。

11月4日、中4週で迎えた14戦目は、Jpn1のJBCスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田菜七子騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、ブルドッグボスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月8日、中4週で迎えた15戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田菜七子騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のテーオージーニアスに2馬身半の差をつけて連覇達成

5歳（2020年）

2月2日、中7週で迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はO.マーフィー騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったモズアスコットにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月8日、中8週で迎えた17戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（6戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

8月12日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月7日、中7週で迎えた19戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた20戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6歳（2021年）

2月20日、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のマテラスカイを1/4馬身差制して勝利をモノにする

3月27日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上は2戦連続でW.ビュイック騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月1日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた24戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

2021年10月13日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2022年）

2月26日、13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。