オウシュウコトブキ（2004年生、母グリーンヒルコマチ）

オウシュウコトブキ（2004年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋寿」。毛色は栗毛。種牡馬のニューイングランド（当時7歳）と交配したグリーンヒルコマチが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は八木明広。戦績は、中央平地1戦0勝、地方29戦13勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の扇島特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

1月6日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

6月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳C3（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコスモキラウェアに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月30日、中1週で迎えた3戦目は、3歳C3（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホースメンレディーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月15日、中1週で迎えた4戦目は、3歳C2（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコウギョウボスに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳C1（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したラブイズカヌマを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月16日、中1週で迎えた6戦目は、3歳C1（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原勲騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアタックフォーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月15日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた7戦目は、3歳B3（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原勲騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のセイトに7馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月8日、中2週で迎えた8戦目は、キリン一番搾り生ビール杯（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で菅原勲騎手（6戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトーホウナデシコに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月29日、中2週で迎えた9戦目は、一般C1六（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は8戦連続で菅原勲騎手（7戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマイネルソルダネラを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中6週で迎えた10戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったミスターフォークにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月4日、中2週で迎えた11戦目は、4歳（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリコーブルーを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

1月29日、中3週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、マイスターチャレンジ（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2九十11（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4月17日、中6週で迎えた14戦目は、一般C2九十（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキングダムバイオに2馬身半の差をつけて8勝目をマークした。

5月6日、中2週で迎えた15戦目は、一般C2四アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスーパードリブルに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月20日、中1週で迎えた16戦目は、扇島特別（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグラスハーブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

6月18日、中3週で迎えた17戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（6戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた18戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた19戦目は、一般C1三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（8戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイスペースをクビ差振り切って優勝

9月10日、中4週で迎えた20戦目は、一般C1二三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタケデンノガッツを3/4馬身振り切って優勝

10月1日、中2週で迎えた21戦目は、流鏑馬特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で今野忠成騎手（10戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

11月4日、中4週で迎えた22戦目は、一般B3三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で今野忠成騎手（11戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5歳（2009年）

4月15日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、一般C1二三（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で今野忠成騎手（12戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた24戦目は、春馬特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で今野忠成騎手（13戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた25戦目は、一般C1三四（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で今野忠成騎手（14戦6勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた26戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキタサンキングオーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月15日、中3週で迎えた27戦目は、一般C1二三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤江渉騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1二三（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤江渉騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた29戦目は、一般C1三四（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤江渉騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

6歳（2010年）

1月25日、中5週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた30戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、群雄特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。