ダイタクバートラム（1998年生、母スプリングネヴァー）

ダイタクバートラム（1998年4月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時5歳）と交配したスプリングネヴァーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）雅牧場。戦績は、中央平地36戦8勝2着6回。2003年の阪神大賞典(G2)に勝利した他、2004年のステイヤーズステークス(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

2月3日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は510kg。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエルウェープリンスを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月24日、中2週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したマイネルライツにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

6月2日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、アサカゲイルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月4日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエイユーモンスターに1馬身1/4の差をつけて久々の一戦をモノにした。

11月25日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したウインブレイズを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゼンノショウグンに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（2002年）

1月14日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたアンクルスーパー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアグネスストームを上がり1位の末脚でハナ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

4月20日、中3週で迎えた15戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

6月2日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では電光石火の末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月20日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた20戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したハッピーパスにアタマ差届かず2着に惜敗した。

11月30日、中2週で迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したホットシークレットにハナ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2003年）

1月11日、中5週で迎えた22戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアクティブバイオに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月16日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（中山芝3200m 外→内雨/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3月23日、中4週で迎えた24戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコイントスに1馬身の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

5月4日、中5週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月29日、中7週で迎えた26戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（11戦5勝）。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、6着に終わった。

6歳（2004年）

4月10日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた27戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

5月22日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

6月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた30戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウカイドウをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた33戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグラスポジションに3馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

12月26日、中2週で迎えた34戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（12戦5勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7歳（2005年）

2月19日、中7週で迎えた35戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

11月6日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた36戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。