マイネルガイスト（1987年生、母ハイセイコークイン）

マイネルガイスト（1987年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時13歳）と交配したハイセイコークインが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は三輪幸子。戦績は、中央平地31戦4勝2着1回、中央障害11戦4勝2着2回。1992年の小倉障害ステークス(障害4歳以上オープン)に勝利した他、1990年の白百合ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

8月6日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は434kg。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のサクラロングオーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月24日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

12月2日、中9週で迎えた4戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

3歳（1990年）

1月14日、中5週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた6戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のつばき賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着を確保した。

2月11日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた8戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 小雨/不良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月29日、中4週で迎えた10戦目は、4歳500万下のゆきつばき賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタイジョイナーに2馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

5月19日、中2週で迎えた11戦目は、4歳900万下の菩提樹ステークス（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ハギノレジェンドに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月9日、中2週で迎えた12戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゾウゲブネメガミに8馬身の差をつけて優勝

7月1日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

11月4日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり17着に終わった。

11月18日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

12月23日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、古都ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

4歳（1991年）

1月27日、中4週で迎えた18戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた19戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

8月3日、約5か月半の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリフに5馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

10月6日、中1週で迎えた24戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 雨/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた26戦目は、比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた27戦目は、C.ロシェ騎手を鞍上に迎えて、’91ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

12月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、’91フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

5歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた29戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた30戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた31戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の甲南ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた32戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のトウカイボンバーに8馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

4月11日、中2週で迎えた33戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた34戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で岡冨俊一騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったミリオングレイスから1馬身半差の2着となった。

5月16日、中2週で迎えた35戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で岡冨俊一騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンルーブルから8馬身差の2着に敗北した。

6月6日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で岡冨俊一騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のセンタージュンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月27日、中2週で迎えた37戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡冨俊一騎手（6戦2勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた38戦目は、小倉障害ステークス（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡冨俊一騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のスガハラテンジンに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月24日、約3か月の休み明けで迎えた39戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡冨俊一騎手（8戦3勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月20日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた40戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 小雨）に出走。鞍上は10戦連続で岡冨俊一騎手（9戦3勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（1993年）

1月17日、中3週で迎えた41戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は11戦連続で岡冨俊一騎手（10戦3勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のロンゲットに3/4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

2月7日、中2週で迎えた42戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 曇）に出走。鞍上は12戦連続で岡冨俊一騎手（11戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。