オリエントギャル（1996年生、母ダイナミイータ）

オリエントギャル（1996年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のイナリワン（当時12歳）と交配したダイナミイータが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤沢牧場。戦績は、地方30戦12勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の千葉日報賞(一般A2以下ハンデ)。

経歴

デビュー前

井手正則厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（1999年）

2月17日、デビュー戦は伊藤健児騎手を鞍上に据えて、4歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は445kg。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

3月17日、中3週で迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤健児騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスバルノホシをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

4月26日、中2週で迎えた4戦目は、4歳（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤健児騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったピーエムフレンドに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月21日、中3週で迎えた5戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤健児騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

6月29日、中5週で迎えた6戦目は、4歳（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤健児騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミカワリュオーをアタマ差振り切って2勝目を獲得した。

10月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤健児騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るパワーウィングを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦の紫苑特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤健児騎手（6戦3勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦の’99ベストステッキ特別（10）（船橋ダート1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で伊藤健児騎手（7戦3勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出し、3着に入った。

12月28日、中5週で迎えた11戦目は、3歳戦の葉牡丹特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤健児騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2000年）

1月18日、中2週で迎えた12戦目は、万両特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤健児騎手（9戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月14日、中3週で迎えた13戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、春望特別（船橋ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトップガーデンをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月8日、中2週で迎えた14戦目は、一般C1四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤健児騎手（10戦3勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のハナブサグローワンに1馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

4月5日、中3週で迎えた15戦目は、槇特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤健児騎手（11戦4勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた16戦目は、石井勝男騎手を鞍上に迎えて、若葉特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイタンユーにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月8日、中4週で迎えた17戦目は、こうま座特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石井勝男騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

8月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、田部和広騎手を鞍上に迎えて、海原特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクィーンソフィアに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月20日、中3週で迎えた19戦目は、’00フェイスフルレイン特別（3）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田部和広騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のペパーミントボーイに2馬身の差をつけて7勝目を手にした。

10月25日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田部和広騎手（2戦2勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた21戦目は、ノベンバー賞（大井ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で田部和広騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた22戦目は、茜浜特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田部和広騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた23戦目は、’00フレンドリーサドル特別（7）（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田部和広騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2001年）

1月10日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦のガーネット特別（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るキングリファールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて8勝目を手中に収めた。

2月4日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のウインターサンデー特別（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジェイズブギーに4馬身の差をつけて9勝目を挙げた。

3月16日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦のマーチ特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤隆騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラオーを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って10勝目を達成した。

4月20日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のよみうりランド皐月盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤隆騎手（4戦4勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月20日、中8週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のエメラルドカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は石井勝男騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月31日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦の千葉日報賞（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（5戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のゴールドマイニングに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月20日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の房総特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（6戦5勝）。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルモントアトムに5馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす