ノースシェーバー（1999年生、母ミッチースマイル）

ノースシェーバー（1999年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時11歳）と交配したミッチースマイルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は厚賀古川牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着3回、地方17戦11勝2着3回。2003年の’03TCKディスタフ(牝)で2着に入った他、2003年の読売レディス杯(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中山義宣厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2001年）

7月23日、デビュー戦は村井栄治騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴンゲンムサシに約15馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月27日、中4週で迎えた2戦目は、2歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村井栄治騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

10月6日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

11月18日、中5週で迎えた4戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

12月30日、中5週で迎えた5戦目は、2歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るミツアキムテキを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2002年）

1月12日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤光彰騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

11月25日、約10か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は村井栄治騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したアルカイオスにハナ差届かず2着となった。

12月17日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村井栄治騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のニコニコフクチャンに1馬身半の差をつけて優勝

4歳（2003年）

1月11日、中3週で迎えた9戦目は、一般B10（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で村井栄治騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったオーミジュエルに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月4日、中2週で迎えた10戦目は、一般B9（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村井栄治騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた11戦目は、一般B10（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で村井栄治騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオーミロビンソンに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月4日、中3週で迎えた12戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、淡墨桜特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のゼンノクルーガーに3馬身の差をつけて5勝目を収める

4月23日、中2週で迎えた13戦目は、菜の花特別（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスパークルマイティに1馬身半の差をつけて6勝目を挙げた。

5月19日、中3週で迎えた14戦目は、鵜飼特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るオグリマツカゼを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月3日、中1週で迎えた15戦目は、木曽川特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜口楠彦騎手（3戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグラスアフリートに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月16日、中5週で迎えた16戦目は、一般A4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜口楠彦騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホクトハイタッチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月29日、中1週で迎えた17戦目は、一般A4（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜口楠彦騎手（5戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルカダイキチを凄まじい末脚で半馬身差し切って圧巻の7連勝を決めた。

8月26日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で浜口楠彦騎手（6戦6勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた19戦目は、萩特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜口楠彦騎手（7戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスギノジェネラルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

11月3日、中6週で迎えた20戦目は、牝馬限定オープンの’03TCKディスタフ（大井ダート1790m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で浜口楠彦騎手（8戦7勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったホウザングラマーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月14日、中5週で迎えた21戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたライラックノカオリ決め手に屈してクビ差の2着となった。

5歳（2004年）

1月10日、中3週で迎えた22戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したプロミストスパークを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月14日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、逃げるラヴァーズレーンを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雪/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシャイニンブルーをクビ差振り切って雪中の激闘を制した。

3月28日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のマチカネテマリウタに3馬身半の差をつけて勝利数を13に伸ばす

4月25日、中1週で迎えた28戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。