ファイヤー（2008年生、母ホシノカミコウチ）

ファイヤー（2008年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「炎」。毛色は青鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時10歳）と交配したホシノカミコウチが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は寺越政幸。戦績は、中央平地30戦5勝2着2回、中央障害11戦1勝2着4回。2015年の牛若丸ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月23日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

2月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。最後は一杯になって18着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のダノンマックインに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月19日、中2週で迎えた4戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

8月13日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（3戦1勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月18日、中1週で迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

11月20日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート2500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（6戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフィルハーマジックに約10馬身の大差をつけて2勝目をつかんだ。

4歳（2012年）

7月22日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

9月2日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

10月13日、中2週で迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート2500m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、セトブリッジに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中1週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート2500m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイセイモンスターに約10馬身の大差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月8日、中5週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイスンキャプテンに2馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

5歳（2013年）

1月26日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（9戦2勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月7日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（10戦2勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（11戦2勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

6月15日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月13日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったビッグウィークから3馬身半差の2着に敗北した。

8月3日、中2週で迎えた23戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったリキサンヒーローから約12馬身差の2着に敗北した。

8月17日、中1週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月14日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したドコフクカゼにアタマ差届かず2着となった。

11月2日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスターバリオンをクビ差振り切って5勝目を収める

11月24日、中2週で迎えた27戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。17頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

6歳（2014年）

1月6日、中5週で迎えた28戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月22日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

5月11日、中7週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた32戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

10月4日、約4か月半の休み明けで迎えた33戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた34戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

12月7日、中5週で迎えた35戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったアルティシムスから半馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中2週で迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のワイズリーに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

7歳（2015年）

1月10日、中1週で迎えた37戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。5着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた38戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったタマモプラネットから約13馬身差の2着となった。

2月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月18日、中8週で迎えた40戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で森一馬騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月30日、中5週で迎えた41戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で森一馬騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。11着に敗れた。