ホッコーアンバー（1995年生、母クラウンシヤトー）

ホッコーアンバー（1995年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時18歳）と交配したクラウンシヤトーが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着5回、中央障害5戦4勝2着1回。2002年の京都ジャンプステークス(ハンデJG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浜田光正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月2日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたキュンティア決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

3歳（1998年）

1月18日、中5週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた5戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のケンザゴールドをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

5月10日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

4歳（1999年）

4月4日、約10か月の休養明けで迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石山繁騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したセントエンジョイに半馬身届かず2着となった。

4月17日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたゴールデンレリーフ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石山繁騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったシュペルノーヴァに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

10月17日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石山繁騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた15戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石山繁騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2000年）

1月16日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったリューに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月5日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のデビルインサイドをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

3月4日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石山繁騎手（8戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセントエンジョイに3馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3月26日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石山繁騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石山繁騎手（10戦3勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月9日、約8か月の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石山繁騎手（11戦3勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石山繁騎手（12戦3勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6歳（2001年）

1月5日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で石山繁騎手（13戦3勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で石山繁騎手（14戦3勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で石山繁騎手（15戦3勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で石山繁騎手（16戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のゼンノスウィングに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月29日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウエドガーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月2日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦2勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

6月30日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

7歳（2002年）

1月27日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったミレニアムスズカから9馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中3週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のクラフティゴールドに8馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

3月17日、中2週で迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のマヤノコンチェルトに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月20日、中4週で迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のマンボノリズムに約11馬身の大差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5月11日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦5勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のビッグハンターに7馬身の差をつけて4連勝で初の重賞タイトルを手中に収めた。